2011年11月10日木曜日

 愛する家族が拉致監禁されれば探すのは当然!!

11月8日(火)午後1時半から東京地方裁判所において、ストーカー規制法違反容疑で起訴された宇佐美隆氏(43)の第10回公判が行われました。

 今回は、検察からの論告・求刑、弁護側と宇佐美氏からの最後の意見陳述が行われました。

 検察は論告で、これまでの事実関係から宇佐美氏が犯行に及んだのは、女性への未練が発端であり、恋愛感情の充足が目的であったことを強調しました。

 5つの公訴事実に対して、「待ち伏せしたものと認められる」とし、宇佐美氏の犯行動機は自己中心的で身勝手であり、犯行態度は執拗で悪質、女性や女性の母親にも精神的な苦痛を与えたことなどを理由に、“懲役3ヶ月”を求刑しました。

 一方、弁護人側は意見陳述で、5つの公訴事実について、女性が来る場所を宇佐美氏が予測して待機していた訳ではないことから、「待ち伏せには該当しない」と主張しました。

 また、宇佐美氏は、突然行方不明になった婚約者の本心を直接確認するために婚約者を捜索したのであって、ストーカー規制法を適用すべきではないと訴えました。

 弁護人側は女性からの婚約破棄の通知が宇佐美氏に到達していなかった事実にも触れ、女性に「偽装脱会」の疑いがあったことなどからも、宇佐美氏の認識では、女性は“かつての婚約者”ではなく“婚約者”であったことを主張しました。

 また、女性が自らの気持ちを直接的に宇佐美氏に伝えなかったことを問題視し、2010年11月に宇佐美氏が女性の意志を確認して以降、二度と女性の前に姿を見せなかったにも関わらず、女性が宇佐美氏を告訴したことに対して、「告訴権の乱用である」と厳しく指摘しました。

 宇佐美氏は恋愛感情の充足が目的ではなく、待ち伏せもしていないという事実から弁護人側は、「無罪判決にするべきである」と主張しました。

 最後に証言台に立った宇佐美氏は、10分ほど意見陳述を行いました。

 「女性のことを本当に心配していた。(私達の)心は既に一緒になっていた」 と語り始めた宇佐美氏は、冒頭から涙ぐみ、女性の両親に結婚を報告する日に女性が突然行方不明になってしまったこと、統一教会信徒に対する「典型的な拉致 監禁」が女性の身にも起こったことを回顧しました。

 「拉致監禁」による強制改宗の目的や拉致監禁下での信徒に対する人権蹂躙などについても触れ、強制改宗に関わる者たちは「許せない」と怒りをにじませ、「(統一教会信徒に対する)苦難の真実を突き止めたい」という当時の決意も伺わせました。

 「愛する家族が拉致監禁されれば探すのは当然である」とし、「私と同じ立場 ならどう考えますか?」と問い掛けながら、GPS付き携帯電話の使用に関して、「背景と目的をもって判断して欲しい」と訴え、「拉致監禁」によって傷つい ているかもしれない婚約者を助けたいがためにGPSという「テクノロジー」を敢えて使用したと説明しました。

 また、婚約者だった女性に対して、「(婚約者から)直接話を聞きたかっただけ」であり、「私と結婚したいという(以前の婚約者の気持ち)その一点を信じていた」と心情を吐露。

 「女性のことは気の毒だと思う。(「拉致監禁」によって失われた)自我を取り戻し、幸せになって欲しい」と、最後は女性のことを案じる発言もありました。

 判決言い渡しは、12月27日(火)午後2時半から、今回同様531号法廷で行われます。

 なお当日の傍聴は今回同様、抽選になる可能性がありますので、東京地方裁判所の裁判所傍聴券交付情報をご確認下さい。

 この事件の真相と教団の見解については、当サイトに掲載の『宇佐美隆さんの事件に関する見解』をご覧下さい。

宇佐美隆さんの第9回公判


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