2011年11月18日金曜日

気づきーー私を見守るひとがいる。

これはある夫婦の実際にあったストーリーです。
わたしを見守るひとがいる

バスの乗客は、白い杖を持った美しい若い女性が慎重にステップをのぼってくるのをはらはらしながら見守っていた。彼女は手探りで座席の位置を確かめながら 通路を歩いて、運転手に教えられた空席を見つけた。座席に腰を下ろすと、ブリーフケースを膝に載せ、杖を脚によせて立てた。
34歳のスーザンが視覚障害者になってから1年になる。誤診のために視力を失って、彼女は闇と怒りと苛立ちと自己憐憫の世界に突き落とされた。ひと一倍独立心の強い女性だったのに、残酷な運命のいたずらのせいで、ひとの助けを借りなければならないのが辛かった。
「どうして、こんな目にあわなければならないの?」彼女は怒りに胸をつまらせて嘆いた 。だが、いくら泣いてもわめいても祈っても、辛い現実が変わるはずもないことはわかっていた。視力は2度と回復しない。
以前は明るかったスーザンの心は、重い鬱の雲に覆われた。毎日をやり過ごすだけでも、苛立ちや果てしない疲労の連続だった。彼女は必死の思いで夫のマークにすがった。
マークは空軍の将校で、心からスーザンを愛していた。視力を失った彼女が絶望の淵に沈み込んだとき、マークはなんとか妻にもういちど力と自信を取り戻させ よう、もういちど独立心を回復させてやろうと決意した。軍人であるマークは、扱いの困難な状況に対処する訓練を充分に受けていたが、その彼でさえ、これは この上なく厳しい闘いになることを知っていた。
ついに、スーザンは仕事に復帰する 決心をした。だが、どうやって職場に通ったらいいだろう? 以前はバスを使っていたが、ひとりで街に出るなんてもう怖くてできない。マークが、毎日車で職 場まで送って行こうと申し出た。2人の職場は街の反対側に分かれていたのだが。はじめ、スーザンは喜んだし、ほんのわずかなことにも大変な思いをしている 妻を守ってやりたいというマークの気持ちもこれで満たされた。
ところがしばらくすると、マークはこのままではいけないと気づいた。そんなことを 続けるのはどう考えても無理だったし、負担が大きすぎる。スーザンはひとりでバスに乗ることを覚えなければいけないんだ、とマークは自分に言い聞かせた。 だが、彼女にそう言うと考えただけで、彼はひるんだ。それでなくても頼りなく、 怒りにさいなまれているのに。そんなことを言われたら、どうなるだろう?
マークの予想どおり、またバスに乗ると考えただけで、スーザンは震え上がった。「目が見えないのよ!」彼女は苦々しく答えた。「どうすれば行く先がわかるの? あなた、もうわたしの面倒を見るのがいやになったんだわ」
こう言われてマークの心は傷ついたが、しかしなすべきことはわかっていた。彼はスーザンに毎日、朝晩いっしょにバスに乗ってやると約束した。彼女がひとりで大丈夫と思うまで、どんなに時間がかかっても。
そのとおりになった。まる2週間、軍服を着て支度を整えたマークは、毎日スーザンの送り迎えをした。残った感覚、とくに聴覚を働かせて、自分の居場所をつかみ、新しい環境に適応する 術をスーザンに教えた。バスの運転手ともなじみになり、彼女に気を配り、座席をとっておいてもらえるようにした。
そのうちに、スーザンも笑い声をあげるようになった。バスを下りるときにつまづいたり、書類が詰まったブリーフケースを通路に落としてしまうといった運の悪い日にすら、笑顔が出るようになった。
毎朝、2人はいっしょに出かけ、それからマークはタクシーでオフィスに向かった。車で送迎するよりももっと費用がかかったが、マークは時間の問題だと知っ ていた。スーザンはきっとひとりでバスに乗れるようになる。彼はスーザンを信じていた。視力を失う前の、何があっても恐れずに立ち向かって、決してあきら めなかったスーザンを。
ついに、スーザンはひとりでバスに乗 ると言いだした。月曜日になった。スーザンは出かける前に、夫であり親友でもあるマークの首に両腕をまきつけた。彼の誠実さと忍耐と愛を思って、スーザンの目に感謝の涙があふれた。「行ってきます」。2人は初めて、べつべつに出勤した。
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日……。毎日は無事に過ぎていき、スーザンの気持ちも、かつてなかったほど明るくなった。やったわ! 自分だけで出勤できるんだ。
金曜日の朝、スーザンはいつものようにバスに乗った。料金を払ってバスを下りようとしたとき、運転手が言った。「あんたはいいねぇ」
スーザンは、まさか自分に言われたのではないだろうと考えた。いったい誰が目の見えない女性をうらやむというのだろう。この1年をやっとの思いで 生きてきたというのに。不思議に思って、彼女は運転手に聞いた。「どうして、いいねぇなんて言うんですか?」
運転手は答えた。「だって、あんたみたいに大切にされて、守られていたら、さぞかし気分がいいだろうと思ってさ」
スーザンには運転手の言っていることが全然わからなかったので、もう一度尋ねた。「どういう意味なの?」
答えが返ってきた。「ほら、今週ずっと、毎朝ハンサムな軍人が通りの向こうに立って、あんたがバスを下りるのを見守っていたじゃないか。あんたが無事に通 りを渡って、オフィスの建物に入っていくのを確かめているんだよ。それから、彼はあんたにキスを投げ、小さく敬礼をして去っていく。あんたはほんとうに ラッキーな女性だよ」
幸せの涙がスー ザンの頬をつたった。目には見えなくても、マークの存在がありありと感じられた。わたしはラッキーだ。ほんとうにラッキーだわ。彼は視力よりももっと力強 いプレゼントを、見る必要などない、はっきりと信じられるプレゼントをくれたのだった。闇の世界を明るく照らしてくれる愛というプレゼントを。
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大切なものをなくすことによって、 より大切なものに気づくことってありますよね。

気づけた人は幸せ者。 多くのことに気づき、 そして自然に多くの人に気づきを与える人になりたいものです。

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2011年11月17日木曜日

ナント人権よりも中国へのご機嫌取り?

●法輪功メンバーを強制送還

 本国政府の弾圧を逃れ、韓国に滞在中だった中国気功・法輪功の学習者が「不
法滞在」を理由に強制送還されているとし、韓国政府への批判が上がっている。
彼らの多くは難民申請をしているが、中国との関係を損ねかねないとする政治判
断が働いてか、却下され続けている。
(ソウル・上田勇実)
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●メディアも“報復”恐れ尻込み?

 法輪功は1990年代前半に誕生した中国の気功の一つで、最初は江沢民国家主席
も積極的にこれを奨励していたとされる。だが、爆発的に勢力を伸ばし始める
と、共産党一党支配の脅威になると判断した中国政府が弾圧に乗り出した。学習
者は活動の舞台を海外に移しながら反政府色を強め、中国人に共産党離党を呼び
掛ける運動も展開している。

 韓国にも現在、約100人が滞在しているが、法務省は観光ビザなどで入国して
きた彼らが、その後、オーバーステイとなったことを理由に取り締まりを続けて
いる。韓国法輪大法学会によると、2009年7月以降、10人の中国人学習者が韓国
から中国へ追放された。先月もある男性学習者が出入国管理事務所の職員らに連
行されていくという出来事があり、一部マスコミが「韓国政府による強制送還」
と報じた。

 強制送還とは穏やかではないが、政府批判には理由がある。本国での迫害を逃
れるために来た彼らの多くが事実上の「難民」であるためだ。韓国は「特定の社
会的集団の構成員であることや政治的意見のために生命・自由が脅かされる恐れ
のある領域へ追放・送還してはならない」と定めた国連難民協約の加盟国である
ため、当然、政府には彼らを保護する「国際的義務」があるわけだ。

 彼らの多くは難民申請をしているが、法務省は証拠不十分などを理由に国内法
だけに依拠して事務的に処理。難民資格のない場合でも人道的配慮から滞在許可
を出せる法相の裁量権も発揮されないまま、強制送還の危機にさらされ続けている。

 人道や人権に敏感なはずの李明博政権が、果たすべき義務を無視してまで彼ら
を追放し続ける背景には、中国の圧力があったといわれる。06年に中国公安部部
長が訪韓し、韓国法相と会談した直後、それまで承認も却下もされずに保留状態
にあった難民申請のうち約20人が突然却下された。09年4月には中国共産党政治
局常務委員の一人が訪韓した直後から本国への強制送還が始まった。いずれも法
輪功学習者の追放を強く迫ったためとの見方が出ている。

 韓国としても中国人観光客の急増や中国が最大の貿易黒字相手国であるなど、
もはや中国と経済面で切っても切れない関係にある。反中系メディアとして知ら
れる新唐人テレビのある記者は「要請を断れば仕返しされる。追放は中国のご機
嫌取り」と話す。

 脱北者を北朝鮮に強制送還する中国を普段から批判してきた李政権としては、
韓半島と中国を舞台に「もう一つの強制送還」をもたらしたという極めて不名誉
な立場に立たされてしまった。

 ところで、この問題に関しては大手メディアも政府とさして変わらない。特に
保守系なら飛び付くようなネタであるにもかかわらず、ほとんど報じないのが
“目立つ”ほど。関係者によれば「北京支局を閉鎖させられるといった報復が怖い
ため」という事情があるようだ。

 今年に入り難民資格を認める最高裁判決や行政裁判所による難民認定不許可処
分取り消し命令など「法輪功保護」の司法判断がようやく出始めているが、まだ
数多くが強制送還と背中合わせの生活。同学会報道官は「政策的に彼らの人権を
擁護することが急がれている」と訴えた。  <世界日報>

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2011年11月14日月曜日

「教育とは、仏のこころを引き出すこと」

ある小学校で良いクラスをつくろうと一生懸命な先生がいた。


その先生が五年生の担任になった時
一人、服装が不潔でだらしなく、遅刻をしたり、居眠りをしたり
皆が手をあげて発表する中でも、一度も手を上げない少年がいた。
先生はどうしてもその少年を好きになれず
いつからかその少年を
毛嫌いするようになった。

中間記録に先生は少年の悪いところばかりを
記入するようになっていた。


ある時、少年の一年生からの記録が目に留まった。
そこにはこう書いてあった。
「朗らかで、友達が好きで、人にも親切。
弁口もよくでき、将来楽しみ」とある。
間違いだ。他の子に違いない。

先生はそう思った。

二年生になると

「母親が病気で世話をしなければならず、時々遅刻する」
と書かれていた。

三年生では
「母親の病気が悪くなり、疲れていて、
教室で居眠りをする」。

三年生の後半の記録には

「母親が死亡。希望を失い、悲しんでいる」とあり、

四年生になると
「父は生きる意欲を失い、アルコール依存症となり、子どもに暴力をふるう」。

先生の胸に激しい痛みが走った。


だめと決めつけていた子が突然、深い悲しみを行き抜いている

生身の人間として自分の前に立ち現れてきたのだ。

先生にとって目を開かされた瞬間であった。

放課後、先生は少年に声をかけた。

「先生は夕方まで、教室で仕事をするから、あなたも勉強していかない?
わからないところは教えてあげるから」。

少年は初めて笑顔を見せた。

それから毎日、少年は教室の自分の机で予習復習を熱心に続けた。
授業で少年が初めて手をあげた時、先生に大きな喜びがわき起こった。
少年は自信を持ち始めていた。
六年生で先生は少年の担任ではなくなった。

卒業の時、先生に少年から一枚のカードが届いた。

「先生は僕のお母さんのようです。そして、
今まで出会った中で一番素晴らしい先生でした」

それから六年。またカードが届いた。

「明日は高校の卒業式です。僕は5年生で先生に担当してもらって、
とても幸せでした。おかげで奨学金ももらって医学部に進学する事ができます」


十年を経て、またカードがきた。

そこには先生と出会えた事への感謝と、父親に叩かれた体験があるから
感謝と痛みが分かる医者になれると記され、こう締めくくられていた。

「僕はよく五年生の時の先生を思い出します。あのままだめになってしまう
僕を救ってくださった先生を、神様のように感じます。


大人になり、医者になった僕にとって最高の先生は、五年生のときに担任して
下さった先生です。」

そして一年。

届いたカードは結婚式の招待状だった。

「母親の席に座ってください」


と一行、書き添えられていた。
先生は嬉しくて涙が止まらなかった。


=====


僕は、このお話を日本中の先生に読んでもらいたいです。
日本中の大人に読んでもらいたいです。
ダメな人なんていない。
可能性のない人なんていない。

僕たち大人が、ダメだと決めつけてしまう考え方があるだけで…。<face bookより引用>

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人を見るときには、大きな心と視野で、自分の思い込みなく
見ることが大切であること。

そして、人は誰でも環境と関係なくいつも最高の存在であること。
それが伝わります。


そして、高僧の松原泰道さんの言葉ですが

「教育とは、仏のこころを引き出すこと」なのですね。




そして、この少年は先生に救われましたが、

我々の記憶の中には、大なり小なり
この傷ついた少年のような記憶が潜んでいます。


それを遡って癒すことで、少年が未来を変えたように、我々も
未来をさらに良いものにすることができます。





~教育とは仏のこころを引き出すこと~

~過去の記憶の癒しは未来を変える~



勝龍一

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