待ちに待って生まれた子供がダウン症、子供がやっと3歳まで成長した時、 夫が出て行ってしまう。
そんな中でも多くの人々から暖かい真心を感じながら感謝しながら前向きに生きる姿に感動しました。
レイくんが5歳のお誕生日パーティのとき、 ”あなたもがんばったから”と友達からエプロンとバッグをプレゼントされて、、、
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プレゼントをくれたみんなの暖かさに触れて、 フッと肩の力を抜かせてもらえると、 どうしても張り染めていた心と目が潤んでしまうんだよね。
このエプロンを着けて レイくんの優しいママでいよう。 このバッグを持って素敵な女性になろう!!、、、そう思った。
プレゼントと一緒に手紙が入っていた。
5年間ご苦労様でした。 でもこれから先は、 もっと長い道のりが待っています。
体にきをつけてまた今日からがんばりましょう。 レイくんのママへ (P201から抜粋)
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ダウン症の子供を産んだ母親が赤ちゃんと共に自殺したというニュースを聞いた著者。
身障者の子供を持つ方に 少しでもお役に立ちたいという動機でこの本を書いたという。
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私も人間ですから、 怒りたい事も恨みたい事もたくさんあります。 そんな私を世の中で一番正直に受け止めてくれたのはレイくんなんだと思います。 私の心を浄化してくれました。
孤独に感じたあるとき、 両手で顔を覆って泣いたとき ”ママ、、、、メッ(ダメ)”と私の手を片方ずつ優しくテーブルに置いて、 頭を撫でてくれました。 そして別の椅子をだして”どーぞ”と座らせ その前でにこっと笑って何度も私に笑うように促してくれました。
なかなか笑えない私に、 そのうちレイくんも困ってしまい作り笑いになってしまい、 それで私もぎこちなく笑いながら、、、 この子がいてくれて本当によかったなあとしみじみ感じたのです。
私も特別強い人間ではないので 毎日手探り状態の連続です。
あの時泣いてしまったのは ママとしてはいけないことだったけど もう大丈夫。 ママはあれからうれしいときしか涙をみせないでしょ。
レイくんの前でレイくんを悲しませることはしない、、、って決めたから、、、
この本を読むことによって レイラ(麗良)と同じダウン症の人たちを一人でも多くの方に理解していただければと思います。 心から願います。
-中略
レイラが生まれてあっという間の5年間でしたが、 私は多くの人たちから真心をいただきました。
これは私の心の中で大きなエネルギーとなってこの先も励みになっていくと思います。
(P205から抜粋)
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私の友達(ニュージーランドに住んでます。)はダウン症の子供をもってます。 その子が生まれて1週間泣いたと聞きました。
私自身 自分の十字架が重くて 他人の背負う十字架にまで思いを寄せる余裕がありませんでした。
世界中で私が一番かわいそうなんて思って悲劇のヒロインになってしまったこともあったっけ、、、
人はみんな 苦しみのどん底から這い上がって人格を磨いて他人の苦しみがわかるようになっていくんですね。
いつか全人類が我々の苦痛を見つめながら、 我々以上に苦しまれる親なる神様の愛と苦しみ悲しみをわかっていける日がくるんだとしみじみ思いました。
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