2013年3月2日土曜日

カーくんと森の仲間たち

 カーくんと森のなかまたち

 テレビで『グラン,ジュテ』(バレエで飛び跳ねるポーズらしい)という番組をみました。
絵本作家の夢ら丘実果さんの飛躍 跳躍の人生でした。

 2歳のときから喘息、 どうして自分だけが、 と悩む人生の出発 。 中学のとき美術の先生が自分の作品を褒めちぎるので、 美術の先生を目指して美術専門の高校大学と進学。 激しい喘息発作で先生をあきらめる。(第1挫折)

 自宅で絵本を書いて自分のホームページに載せたのをきっかけに、売れっ子画家になりました。 海外で展覧会を開くほどまでに。 
 結婚もして娘も生まれ Dream Come True の充実した人生だったのですが、、、

  交通事故になって右手が思うように動かせなくなりました。(第2挫折)
 家事も思うようにできなくなり、 夫子供に申し訳なく、 自分を責める毎日が続きました。 家族とも疎遠になってきました。

 ある日、娘に言ってしまいました。 「何もできないお母さんなんて、いなくなった方がいいでしょ 。」その時、 10歳になったばかりの娘にこう言われます。
「お母さんがいてくれるだけで、 私はうれしい!」 その言葉が夢ら丘さんを救います。
私もここで涙がでました。

 夢ら丘さんは初めて気がつかされます。 自分は価値がないと思っていたけれど、 今の自分のままでいいんだと、、

 それから4年もかけて1冊の絵本を書き上げます。 (不自由な右手をつかって)
『カーくんと 森の仲間たち』です。
 カラスのカーくんは自分がいやになってきました。
 つばめくんのように早く飛べないし、 ほかの鳥たちのようにきれいじゃないし、、、
森の仲間たちは、 カーくんに言います。 カーくんのまんだら模様の羽は輝いてて美しいと。
カーくんは今の自分のままでいいんだということに気が付きます。

 夢ら丘さんは小学校を回って この本を子供たちに読んで命の尊さを訴えているそうです。
自殺を止まったという感想文を書いている子供もあります。

 私も思うのです。 人間の不幸の始まりは、他人との比較が原因ではないでしょうか。
かけがえのない自分 唯一無二の自分の素晴らしさに目覚めたら人生ばら色に、、、、なるかも、、、なるはず、、、

 ちなみに日本では毎年70人以上が自殺 自殺未遂を含めたら???

夢ら丘さんは子供たちから気をいっぱいもらって元気になって ますますがんばっておられるそうです。

 そもそもどうして神様は 比較能力を人間にくださったのでしょうか。
それがなかったら、 人生もっとシンプルなのにね。 
たぶん 比較することによってもっとがんばろうと思って、努力することを願われたのでしょうね。

毎日 一日の自分ががんばったことを 自分に対して褒めるのはどうでしょうか。 うん今日からやってみよう。